多くの不良債権はなぜ発生するのか

不良債権と言えば、1990年代のバブル崩壊後の不況を作り出すきっかけとして注目されました。
そもそも不良債権とは何かというと、様々な理由で回収困難となった債権のことを言います。
一般的には銀行などの金融機関におけるものを指し、融資を行った先の企業が経営悪化になったり倒産したりして、回収が難しくなった貸付金を示します。
普段であれば、銀行は融資する際には担保を預かります。
お金を借りるなら万が一融資した先が倒産したとしても、その担保を回収すれば大きな損失は出ません。
ところが、バブルによって経済が沸いていた頃の日本では、異常に高騰した不動産を担保にした甘い融資が横行していたのです。
本来であれば評価額の70%を融資額とするのですが、融資後も不動産の価値は上がり続けると見込んで100%を超える金額を貸し付けたり、経営状態の悪い企業へも積極的に融資が行われていました。
やがて訪れたバブル崩壊という事態により、融資した企業が次々と倒産し、さらに担保の不動産も価値が暴落し、貸付金がほとんど回収できない事態に陥ったのです。お金借りたいときも困りますね。
この時金融機関の手元に残った債権が、不良債権と呼ばれるものになりました。
これによってお金を借りたい場合でも金融機関自体も経営が悪化し、地方銀行など体力のない金融機関が相次いで倒産したのです。
大手都市銀行も例外ではなく、国から大規模な公的資金を注入してもらって何とか生きながらえるという事態になりました。
この経験から、現在の金融機関は融資をする際は厳しい審査基準を設け、慎重に行うようになったのです。


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